僕と、僕らの夏 / light


割と多様ジャンルを網羅しているlightの田舎ゲー。今年いっぱい(?)でダムで村が水没するという設定。
メインキャラは5人。主人公は5人全員、もしくは恭生・貴理の並行もしくは小川さん。そうしないと追妻が会わない。

SiillyのDC限定CDのために軽い気持ちで始めてみましたがかなりパンチアウトされました。色んな意味で。一度始めたら全部のエンディング見て最後の英輝エンディングまで見ないと話が終わりませんというか救われません・・・実はかなりドロい系。タダの「ベタベタな結ばれてお終い」的なのを求める人はやらない方が良い。失恋する姿がどれも痛々しいので。どこかのサイトにあった「青春恋愛物の皮を被った狼」という表現は的を射すぎ。軟弱の自覚がある奴はやるな。やる以上ある程度の覚悟が必要。萌え云々は全てのシナリオを終えてからにしろ(DVD版のside roll3種類も全て見るのが理想・・・有夏->貴理モードが酷だけど)。

制服ゲーかと思ってたら全然そんなことはなかった・・・制服プレイもっと希望(ェ-
この制服ワンピースなのか?ベルトの位置が不自然な気が・・・なんかベルトで胸支えてるみたいな。


端的に言って。


キャラを攻略するという意味ではハッピーエンドにはいるかもしれないけれど、貴理モード以外はストーリー的にすべてバッドエンディングなんじゃないかと思う。特にレズモード。
基本的にどのハッピーエンドでも誰かしら傷ついてしまうわけですが、貴理モードだけは有夏・英輝ともOMAKEで救われるっぽいので。まぁ救われりゃいいのかという考え方もありますけど。

逆にレズモードだと貴理と有夏がくっついて本当にそれで終わってしまう。それは本当にハッピーエンドなのかと。有夏と貴理は結ばれておっけーぽいですが他3人の傷は大きい。
人をそこまで犠牲にしてこの先どうなるのかという意味で全員救われないと思いますがどうなのかなぁと。


そこまで考えさせられるって意味では既にストーリーにハマりこんでいるという証拠ですね。YABAIですね。並び替えるとYAIBAですよ。


トータル的に一番不幸なのは小川さんと英輝かなぁ。小川さんはそもそもそういう役回りっぽいし・・・DC版のおまけ(?)で有夏が「私はピエロだった」的なことを言うセリフがありますが。キツい言い方をするとピエロは小川さんだったのではないかと。だからこそ裏のレズモードのエンディングが切なく光るわけです。大人と子供の狭間で徹底して応援も嫉妬も出来きれず自分の気持ちを形にすることも出来ないやり切れなさが可哀想すぎる。小川さん視点を考えると裏のレズモードのエンディングは必見ですね。表見た時はなんだこりゃと思ったんですが裏でようやく意味がわかった・・・。

英輝は不幸とはちょっと違うか・・・切ない立場も含めて「漢」。「汚れたいだけなら他の男を捜しな」は惚れますよマジで。俺も言ってみたいですよこういうセリフ。

・・・レズモード入ってからの貴理がなんかいきなりキャラが細まって何かなーってかんじ。いくらなんでもあっけなく「バイバイ、ずっと好きだったよ」で終わりはねぇだろう・・・と。お前と恭生のコレまではいったい何だったのかと。まぁ有夏モードの恭生も同じっちゃ同じか。裏を返すと思春期にありがちな中途半端な心情を上手く表現できてるって意味ですが。だから有夏に喰われちゃうんですが。


#ここら辺の「中途半端なつきあい」っていう話があまり他人事に感じられないのがちょっと・・・まぁ自業自得なんですが(--;


でもですよ。

ほとんど相思相愛の幼馴染み(?)にですよ。
勇気を出して告白しに行ったらですよ。
後輩に寝取られてるわけですよ。
しかも女。幼馴染みもなんかメロメロだし。

救われませんよ。ヘタすると自殺モンですよ。告白しない恭生にも問題ありますが。ていうかこのあと自殺しねぇだろうなぁ(ぉ>恭生
まぁ僕が恭生だったらレズシーン押さえてそのまま二人ともヤっちゃいますけどね!(死ね まぁそういう分岐が無くて良かった(ぉ

でも貴理が断る、っていう選択肢はあっても良かったんじゃないのかなぁと思う。端的に言ったらバスでの「嫌いな訳じゃないのよ」っていうところ。
祭で有夏に喰われてからそのまま一方的にズルズル流されていくのが、他のモードと比べてあまりにも別人過ぎるような気が・・・


DC版は有夏->貴理モードという分岐があります。まぁ貴理モードの裏みたいなもんですが決定的に違う点が。端的に言うと有夏が捨てられてしまうわけで、まぁバッドエンディング言えばバッドエンディングです。終わり方的には有夏モードの有夏と貴理を入れ替えたような感じです。最後も。ただ有夏モードに比べてまだ解消度が高いかなぁ(前言撤回・・・全然高くないです)・・・まぁそんなことはおいといて前述の「私はピエロだった」的セリフはココで出てくるわけですが、有夏はココとか貴理モードの教室とかの泣き崩れるシーンが印象的、ていうか可哀想すぎ。大人っぽさが壊れた時の素顔が出てくるところが。それ以上に有夏モードは貴理の嫉妬具合がキツいんですが・・・DC版の有夏モードってバッドエンド扱い(スタッフロールが出ない)なのね。何故に?やっぱり恭生・貴理(+小川さん)メインで描かれてるからかなぁ。あんま関係ないか。

そういやPC版でのココのルート見てないな・・・僕がやったのはDVDで全部入ってる版でDC版しか見てないんで。
#確認。有夏->貴理ルート自体ありませんでした>PC版(貴理を追いかける時点でバッドエンド決定


まぁ三角関係なんだろうけど3人での対立じゃないんだよなぁ。恭生と貴理は対立だけど有夏はちょっと違う立場での三角関係・・・みたいな。
基本的に恭生も貴理も同じダメっぽさがありますね。単純にガキっぽいってことなんでしょうが。この二人は何か対比して作られてますね。個人的に感じた人間関係は下みたいな感じ。点線は対称って意味。



ーーー。


・・・ホメてんだかけなしてんだかわかんない書き方してますが、買って3日でココまでハマりこんだADVゲームは初めてです。終末も実際ハマったのは割と時間かかってからだったし。
かなり見た目だけで甘く見てた感がありますけど、まぁレズモードはともかく小川さんモードが衝撃的。同じシナリオでも視点の違いでこうも変わるもんなのかと・・・


何よりもスゴイと思ったのはこれだけのキャラの少なさ、イベントCGの少なさを違うストーリーで上手く活用しているところ。バーで貴理が愚痴るシーンとかまさにそれですね。コレはマジでスゴイと思いました。


気に入る気に入らないはともかく、恭生と貴理の「子供っぽさ」、有夏・小川さん・英輝の「大人にも子供になりきれない」姿が上手く描かれていて、切ないを通り越してちょっと痛々しい。
当然、有夏・小川さん・英輝の「なりきれない姿」ってのはそれぞれ違うんですが。痛々しさ、切なさを相手側にしている時にそれが可愛さ、美しさみたいなもので表されているのが個人的に一番ツボに。それもあってか有夏は個人的には貴理モードの「先輩とらないでよぅ」のシーンが一番かわいいなぁ。魔性モードは放置!


そうそう。全シナリオ振り返って思うんですけど。中島みゆきの「ひとり上手」の「立ち去るものだけが美しい」的な感じがするんですよね。有夏モードの貴理はそれを越えるぐらいなんか痛々しいですが。それを見たあとにレズモード行くとスゴイ安っぽく感じるなぁ。なんだこの差は。そう考えるといかに陳腐と言われようと貴理モードがもっともハッピーエンドなんですよね。ていうか他のエンディング見て貴理モードのエンディング見ないとなんか消化不良に陥りそうです。っつっても貴理モード見ないうちにたどり着けるのは表の他2つだけですが。

あとワザとなんでしょうけど「告白してフラれる」ていうシチュエーションがゼロなんですよね。先に相手の気持ちに気づいてそれを気遣って身を引く、みたいな。それはそれで良いんですけど全部それってのもどうかとなぁ。吐くモノは全て吐いて玉砕するってのも失恋の形だと思うんですよ(玉砕経験アリ)。あーあーよく考えたら有夏->貴理モードはこのタイプかな。フラれるじゃなくて捨てられるに近いけど・・・ていうかこのモードの恭生は本当にダメ男ですね。


総括。

90/100点。


ADVとしては文句ないです。下手な萌ゲーなんかよりも面白かった。キャラが少ない、エロが割と弱いという印象はありますがキャラが少ないからこそこの複雑かつ微妙な空間が作れたのであってこの程度で十分。エロも同様。そう考えるとDCに移植された意義は大きいかも。逆にエロが無い分ちょっと物足りない言われたら否定は出来ませんが・・・正直言ってこのDVD版買って全部のシナリオプレイするのが一番良いんじゃないのかなぁ。

曲の出来は大変いいんですが使いどころが微妙にズレてる気がしないでもない・・・とかシステム面での不備が大きいとか「靴はいてんのに何でぺたぺたって音なんだ」「入浴後のエロで何で靴下はいてんだ」とか細かいところでの詰めが甘いので10点引き。全てのエンディングでこの曲流すのはどうかと思うんですがどうよ・・・

制服はコレで上等。この世界観で鍵系のやられたらその時点で萎える。そこら辺も含めてあまり遠い世界の話に感じられない辺りが良くできてるなぁと・・・。正直言って原画が笛さん(?)でよかった。ちょっと微妙なところが多いですが。泉まひるさんの絵だったら多分萎えてた(ラグナロクとかは泉まひるさん)。ていうかDC版は明らかに絵違いますが誰描いてんのコレ。ちょっと大人っぽくなって何かイヤーンな感じ。


なんていうかゲームよりはマンガとかの動きのある媒体で楽しみたい世界かもしれない。


#「アレ」という表現が多すぎ(ぉ ていうか単語の使い方が俺好みだ(ぉ 色魔とか(ぉぉ
#下着ネタは個人的にはどーでもいいです(ェ-



あと。

英輝と旅館のおばさんは「漢」だ。某後輩に「恭生以外漢だ」って言ったんですけど微妙に間違い・・・視点によってころころ変わるからな・・・でも英輝は「漢」。追記。やっぱりDVD版推奨。mergeモードのsidorollは必見。ある意味ここまで見て初めてコンプリートなのかも。一部英輝が「漢」じゃなくなりますが(ぉ


個人的に好みでは貴理モードの貴理さんが萌えーーー。一人で部屋で悩んでる姿とか小川さんと酒で壊れモードに入ってる姿がかわいい。小川さんに突っかかるところがたまりませんね。生々しくて。裏モードを見たあとだとちょっとアレですが・・・有夏モードの嫉妬具合がちょっとキツいけど河原でキスのことで悩んでる姿とかが良い感じ。なんていうかアレですね。困った顔がかわいい系のキャラですね。ていうかそれは有夏もだな・・・まぁ笑い顔は笑い顔で良いんですが。有夏はどっちかっつーと泣き顔が可愛い系かな。

有夏が個人的にこなかったのは容姿とかもあるけど、それ以上にいくら罠とはいえ恭生に惚れる姿がちょっと焦りすぎなんじゃないかなぁ・・・とか。出会って3,4日でコレはちょっと。まぁでも不自然に感じるというわけではなく趣味的な問題なのでそれはそれで良いのかも。とかいっときながら個人的にゲーム中で一番泣けるシーンは前述の有夏->貴理モードの最後で有夏がキレるシーンだったり・・・side roll見たら一層。

鮪先生は恵に萌えとくのが良いんじゃないでしょうか(ェ- セーラー服可愛いし。


#あんまり恋愛についてうだうだ語る資格はないんですが、基本的に恋愛は忍耐だと思ってますので




個人的にはもうちょっと「男」に暴れて欲しかったぜ(ぉ
カラダ関係の女のために田舎まで来てしまう神経はスゴイ。それだけは讃える(ぉ

・・・やっぱり尻は痛いんだよなぁ。当然だよな。ダメですよ尻なんて!ノーアナル!(何なんだお前は

そしてこのゲームは平手打ちが多すぎです(何


私的には21世紀に入ってから今んところADV系ゲームでは最高傑作。原作の方(早狩武志氏)のSS同人誌がちょっと読みたくなりました。なんか僕夏の短編集書いてるみたいですね。ちと興味が。しかしまぁシステム面さえどうにかなってれば本当に文句なかったんだけどなぁ。


・・・割と致命的なバグ見つけちゃった。DC版有夏->貴理モードで進んで校庭で恭生が倒れてるシーンがありますが、ここ2回繰り返される・・・あーDC貴理モード、パジャマのはずがバスローブ(?)になってるし・・・ちょっとデバッグ甘くないスカこのゲーム・・・逆移植でバグ残ってんのちょっと問題あるでしょ・・・。