僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。
13:KANSAS「POINTS OF KNOW RETURN(暗黒への曳航)」:1977年
CBS ソニー:CSCS6039
1:POINTS OF KNOW RETURN(帰らざる航海)
2:PARADOX(逆説の真理)
3:THE SPIDER(スパイダー)
4:PORTRAIT(HE KNOW)(神秘の肖像)
5:CLOSET CHRONICLES(孤独な物語)
6:LIGHTING’S HAND (稲妻の戦士)
7:DUST IN THE WIND(すべては風の中に)
8:SPARKS OF THE TEMPEST(閃光の嵐)
9:NOBODY’S HOME(遅れてきた探訪者)
10:HOPELESSLY HUMAN(望みなき未来)
今回はカンサスの「LEFTOVERTURE(永遠の序曲)」・・・のはずだったんですが友人にこのCDを持っていかれてしまい聞けなくなったのでジャケットにもあるとおり今回はこの翌年の作品の「POINTS OF KNOW RETURN(暗黒への曳航)」:1977年の紹介にします。「永遠の序曲」はそのうち必ずやる・・・つもりです。
さてこのカンサス、今でも一応バンド自体は存続していることはいる。一時期現DEEP PURPLEのスティーヴ・モーズも参加していたりする(スティーヴが参加したことのあるバンドはカンサス、ディキシードレッグス、ディープパープル)。ついこないだもオーケストラアレンジのアルバムかなんかでてたし。
カンサスの曲で有名なのと言えばこのアルバム収録の「DUST IN THE WIND(すべては風の中に)」かイングウェイ・マルムスティーンがカバーアルバム「Inspiration」でカバーしていたこれこそ「永遠の序曲」収録の大ヒットナンバー「Carry on My Wayward Son(伝承)」だろう。特にHR系の人は後者の方が馴染みあるかもしれない。
イングウェイやドリームシアターのジョン・ペトル−シなどカンサスを尊敬するミュージシャンは数多いがそのカンサスの魅力とは何だろう。それはやはりアメリカンとブリテッィシュロック、そしてとプログレッシヴ要素の融合が大きい。もちろんテクニカルな面でも強者揃いだがサウンドの核となるのはヴァイオリンのロビー・スタインハートとギター(兼キーボード)のケリー・リヴグレン、リッチ・ウィリアムスのコンビネーションであるところが大きい。もちろんほかのメンバーによるボーカルやリズム隊も忘れてはならない。決して高音域が出る声ではないが堅実かつマイルドな歌い回しが特徴的なスティーヴ・ウォルシュやデイブ・ホープとフィル・イハートによる堅実なリズムがあってこそのメロディなのである。
「すべては風の中に」が全米で最高6位までランクインしこのアルバムは400万枚というセールスを記録し見事ゴールドディスクに輝き、次ぐ78年のライヴアルバム「TWO FOR THE SHOW(偉大なる聴衆へ)」でプラチナディスクを得るのである。
しかし82年の「VYNYL CONFESSIONNS」からスティーヴ・ウォルシュが脱退しロビー・スタインハートも次作「DRASTIC MAJORS」において脱退。現在のメンバーが不明だが最初に書いたとおりスティーヴ・モーズが参加(この時の「POWER」などは日本ではソニーレコードではなくWEAジャパンから販売していた)していたこともあるので現在はメンバーがオリジナルとは異なると思われる。もう一度あの絶頂期のメンバーで是非アルバムを出して欲しいものである。
KANSAS are
Robby Steinhardt(Vo、Violin)
Steve Walsh(Vo、Key)
Kerry Livgren(Gt、Key)
Rich Williams(Gt)
Dave Kope(Bs)
Phil Ehart(Ds)LastUpdate 990220