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僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。


16:X「BLUE BLOOD」:1989年
CBS/SONY:32DH5224


  1:PROLOGUE(〜WORLD ANTHEM)
  2:BLUE BLOOD
  3:WEEKEND
  4:EASY FIGHT RAMBLING
  5:X
  6:ENDRESS RAIN
  7:紅
  8:XCLAMATION
  9:オルガズム
 10:CELEBRATION
 11:ROSE OF PAIN
 12:UNFINISHED

X(またはX JAPAN)といえば日本のビジュアルロックの元祖(日本で言うビジュアルロックってのは洋楽ではあまり見かけないけどね。グラムロックとはまた違うし)と認識されているバンドであるようだが、このころはそうでもなく前回書いたBLIND GUARDIANのようなスピード性と二人毛色の違うギタリスト(HIDE、PATA)によるギターワークが斬新だったヘビィメタルを走っていたのである。まぁたしかにX以降ビジュアル系に重点を置いた(としか僕には見えない)ようなバンドが出てきたり消えたりしているがX(とBUCK-TICK)はそれら、または最近はやっているよくわからんまさにルックスしか売りのないようなバンドとはひと味違うのだ。

そんなわけで今回はXのメジャーデビューアルバム「BLUE BLOOD」てなわけだが今聴いてみるとまぁたしかに音質や録音状態は80年ものだが中身は現在も通用するような(何となくANGRAに通じるところもあるような気がする)スピードメタル+R&Rナンバーが多い。

あえて「BLUE BLOOD」や次作「Jealousy」収録「Silent Jealousy」などのナンバーを僕はよく「シンフォニック・メタル」と呼んでいる。上にも書いたようにメロディラインにクラシック性(というかバロック系のいわゆるハーモニック・マイナー系のライン)を強く感じるのである。やはり音大出身というYOSHIKIの性格が強いのだろう。そしてそれに答えるかのようなハーモニー・ギターライン。こればっかりは聞いてみないとなんとも言えないのでバロック好きには是非おすすめである。

あえて欲を言っちゃえば「BLUE BLOOD」の曲を「Jealousy」のプロデュースでやってほしかった。べつに「Jealousy」も悪いアルバムじゃないんですけど(笑)。Xの話じゃないけどDef Lepardの話で「PYROMANIA(炎のターゲット)の曲をHYSTERIAのプロデュースで作ってほしかった」という声はたまーに聞きますね。BURNN!誌にもそんな話あったし。PYROMANIAもHYSTERIAも超名作には変わらないんだけど。

しかし昨年のHIDEの自殺によってXのサウンドももはや還らぬものとなってしまった。大分前の日記でも書きましたが天才というのは溶接するものなのでしょうか。だとすればあまりに悲しい運命ですが・・・故人の冥福を強くお祈りします。

上でビジュアル・ロックって書いたけどこれって音楽性とは全く関係ないんだよね。とりあえずケバいメイクしてテキトーにそれっぽい歌詞つけて美形の兄ちゃんたちに歌わせとけばそれにあてはまるから。だからこの手の音楽大っ嫌いなんだよな・・・売れるからますます嫌いになる。XみたいにYOSHIKIが血ヘド吐きながらBPM200でツーバス叩いたり、TOSHIがあのハイトーン出してる苦しみとかがあってこそあのXなのであって決してみてくれだけじゃないんだよ。最近日本人ミュージシャンで体の故障する話って聞かないね。一昔前の海外だったらギタリストとかはしょっちゅうだったのに(しょっちゅうか?)。

X JAPAN are

TOSHI(Vo)
HIDE(Gt)
PATA(Gt)
TAIJI(Bs)
YOSHIKI(Dr)

LastUpdate 990528


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