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僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。


15:BLIND GUARDIAN「SOMEWHERE FAR BEYOND」:1992年
VICTOR:VICP5178


  1:TIME WAHT IS TIME
  2:JOURNEY THROUGH THE DARK
  3:BLACK CHAMBER
  4:THEATER OF PAIN
  5:QUEST FOR TANELORN
  6:ASHES TO ASHES

  7:THE BARD’S SONG

   I:IN THE FORREST 〜 II:THE HOBBIT

  8:THE BYPER’S CALLING
  9:SOMEWHERE FAR BEYOND
 10:SPREAD YOUR WINGS
 11:TRIAL BY FIRE

ジャーマン・アイリッシュ・パワーメタル(訳わからんけどこういう風にしか説明できん。ファンタジックメタルというのはちょっと違うし)の雄、BLIND GUARDIAN(ブラインドガーディアン 以下ブラガ)の92年発表の4th。一般的にはこの前の「TALES FROM THE TWILIGHT WORLD」かこの次の「IMAGINATION FROM THE OTHERSIDE」が代表作とされているらしいが敢えてここではこの作品を選ばせていただく。単純に初めてリアルタイムで聴いたブラガの作品がこれからだったからなんだけど。

まぁとりあえず変な分類で分け訳だけど名前の通りジャーマン系でありながらアイリッシュ、ケルティック系の音楽をやっていて普通のクラシカルとはまた違う普通のロックにはないメロディの不思議さ、幻想感みたいなものがあるのである。そもそもこのバンドの音楽のモチーフとしてマイケル・ムアコックやJ.R.R トールキンの指輪物語といったファンタジー系の小説に影響されている部分がかなり大きい。この作品はそうでもないが最新作「NIGHTFALL IN MIDDLEEARTH」は同じくトールキンの「シルマリルの物語」をモチーフにした壮大なアルバムとなっている(ので逆にちょっと聴いてみたい、と思う人にはかんなり辛い。トラック数24ってのも凄いが・・・)。

このアルバムはまぁいつも通りのスピードナンバーを主体として曲展開が構成されている。でなんでこのアルバムをわざわざ載っけたかと言えば明らかにアイリッシュ系とわかる曲が他に比べて多い気がしたので(っていってもベースはもちろんメタル)挙げた。「TIME WHAT IS TIME」のエンディングやタイトル曲「SOMEWHERE FAR BEYOND」などのブレイク部分で見られるフレージングなどに確かにアイリッシュの色が見えたり(「THE BYPER'S CALLING」なんてモロ。バグパイプ丸出し)普通のロックではちょっと怖じてしまうディミニッシュ系の進行もわりかしよく見られそこら辺の緊張感(基本的にペンタトニック系のフレーズ、進行よりディミニッシュ、オーギュメントタイプのコード、進行になるに従って、言い換えれば不協和音系に近づくにつれ緊張感は増していく)がファンタジック要素とマッチしているのだ。

あとブラガの武器(?)というか特徴というか、音が厚い(の割にはこのアルバムはちょっと下が軽めな気がする)事が挙げられる。なんせ

一つの曲にギターだけで20数トラック使っているらしい。

・・・とても正気の沙汰とはおもえん・・・BOSTONの重ね具合も凄かったけどブラガもなかなかそういう意味で凄い。「NIGHTFALL〜」は全部で120トラック使ったとかインタビューで言ってるし。あとなんでこのタイプの曲のギタリストはほとんどESPのギターを使うんでしょうか。いや別にイヤな意味で言ってるんじゃないんですが・・・

余談。前々からGAMMA RAY、元HELLOWEENのカイ・ハンセンが参加していて相変わらずこの作品でも顔を出している(5でリードギター弾いてるらしい。またHELLOWEENが出来る前にカイと組んでいたピート・シルクも前々からエンジニア、ギターで参加している)。

10はクイーン、11はサタンのカバー。クイーンはおいといてサタンなんて普通の人はあまり知らんぞ。

カイネタでもう一つ。なんか次(この記事は99年2月)のGAMMMA RAYのアルバムでペットショップボーイズ(GO WESTっていえばわかるでしょ)のカバーやるらしい。なに考えてんだ?(でも期待

ちなみにブラガのページはこちら

しまった、「Tales〜」聴き込んだらこっちの方が面白くなってしまった(笑)。「Imagination〜」の項目も作った。こっち見やれ。

BLIND GUADIAN are

Hansi Kursch(Vo、Bs)
Andre Olbrich(Gt)
Armin Siepen(Gt)
Thomen Stauch(Dr)

LastUpdate 990223


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