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僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。


23:MASTER OF PUPPETS / METTALICA
CBS/SONY:25DP5234 1986年

MASTER OF PUPPETS / METTALICA



1:Battery
2:Master of puppets
3:In My Dreams With You
4:Welcome home(SANITARIUM)
5:Disposable heros
6:Leper MESSIAH
7:ORION
8:Damage、Inc.

なんでまぁ唐突にメタリカか?と言うとつい先日メタリカのライブアルバム「S&M〜シンフォニー&メタリカ」を購入したからである。とりあえず先にこっちの紹介をするとこれは凄い。オーケストラと共演したミュージシャンは結構いるが(スティーヴ・ヴァイ、イングウェイ・マルムスティーン、リッチー・ブラックモア・・・はどっちで共演したんだ?DEEP PURPLEかな?)ここまで完成度の高いものは初めてである(ヴァイにいたっては一度きり公演でやっただけでメディアでは流れていない)。

もともとメタリカの音楽というのは多少異なるとはいえクラシックに近い緊張感がある。これは今は亡き元ベーシストのクリフ・バートンがカレッジでクラシックを学んでいてそれをメタリカに持ち込んだことに起因すると言われている。さて今回のお題「Master of puppets」はそんな一例である。

このアルバム、とにかく色んな意味で重い。上にクラシック要素の話を取り上げたがそれも重要なポイントとなる。単純に下の音が強いとかそういうレベルの話でなく地を這うような何かがあるのである。このアルバムと言えば間違いなく代表曲のtr2「メタル・マスター」から推すべきだろう。いぜんwrd形式のアニメーションデータで「ありさん」ってのがあってこれが使われてたりするけど(笑)。8分以上という非常に長いこの曲(全体的にメタリカの曲は長い)、最初はスラッシーかつシーケンシャルなリフで幕を開け、ジェイムズのあの独特の歌い声(この当時は今よりももっと上の方で歌っているような声・・・若いから?)が響く。2番まで終わった後にメタル演歌とでも呼ぼうか(笑)独特の哀愁漂うソロが入り、再びスラッシーなリフと激しいソロが聞こえてくる。ミックスのせいで冷たく少し重めに感じるって言うのもあるが全体的に曲の空気がそういう感じなのだろう。tr7とか。曲(と言うかメロディ)の構成の上手さを味わいたいなら間違いなくtr5。そろはマイナー、メジャー入り乱れであり絶品である。行ったとおり全体が冷たく少し重い雰囲気のアルバムではあるが単調な重さではない、なにか綺麗な重さなので飽きることはあまりないと思う。メタルと言うだけで嫌悪感を示す人が少なくないが食わず嫌いを止めてみて聴いてみてはいかがだろう。

そしてこのアルバムの後、クリフ・バートンの悲劇的死を乗り越え、新たにジェイソン・ニューステッドを加えさらなる進化を続け名作とも言われる「METALLICA」をその後発表する。

坊主になろうが音が丸く太くなろうがメタリカはいつまで経ってもメタリカであり続ける。それこそがメタルという固い意志の現れなのかもしれない(いみふ)。

METALLICA at 「MASTER OF PUPPETS」 are
James Hetfield(Vo、Gt)、Kirk Hammett(Gt)、Cliff Burton(Bs)、Lars Ulrich(Dr)


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