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僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。


26:片山まさゆき「スーパーズガン 1〜9」竹書房

ところで。麻雀好きですか?ワタシは大好きです(爆)。

以前から麻雀を題材にした小説などは数多く(多いか?)でているが、戦後において麻雀をいう文化を大衆レベルにまで広めたのといえば、やはり「麻雀放浪記」の阿佐田哲也氏であろう。「麻雀放浪記」をはじめ「ドサ健バクチ地獄」「あぁ勝負師」(角川から出てる作品しかわしゃ知らん)などギャンブル系の作品も数多く発表し(直木賞を受賞した作品は違うらしい。本名名義らしいし)、麻雀新撰組(だっけ?リアルタイムじゃなさ過ぎてわからん ぉ)、麻雀タレントとしての小島武夫氏の育成、などといった以前は本当の意味で賭博としての麻雀を大衆レベルに広めてきた。もともと当人は文学においてはギャンブル系ではなく純文学を目指していたらしいが(本名の色川武大や井上志摩夫の方の作品ではそういう系統の作品が多い)、まぁ皮肉といえば皮肉だが少年時代より賭博の世界で生きてきた経験が上のような功績とつながったことになるのだから不思議といえば不思議である。

ちなみに少年マガジンで連載中の「哲也〜雀聖と呼ばれた男」はだいぶ「麻雀放浪記」と内容が変わっているのでご注意を。アニメ化ほんとにできるんんか。

さて話を本題にうつして。最近の麻雀作品での大ヒット言えばやはりこのスーパーズガン。麻雀をある程度経験のある方ならば御理解頂けると思うが、麻雀の実際のプレイを中心に話を書こうとするとどうしてもネタに限界が生じてくる。しかも毎回読切ならばますます困難になってくる。

作者の片山まさゆき氏は最高位をとる以前の苦しい麻雀生活(これだけ見ると麻雀漬けの人間みたいだがそう言う意味ではないのであしからず。片山氏はたしか初代の最高位だったような気が)での経験をモトにスーパーズガンを書いたとしているが、これがまたなんとネタの豊富なこと。役満の三荘和(3人組とのバトルでは三荘和がありらしい)に始まってメンチンリャンペーコーや数え役満の嵐など非常に役満の価値が下がること請け合い(ぉ。キャラクターセンスも豊富で明智、ヤス、信太郎に始まってバビロンこと馬場祐一氏(っていうかコレ本名じゃねーか)や桜田門外(雀鬼こと桜井章一氏がモデル)などユニークながキャラ勢ぞろい。いやマジで。

麻雀漫画といえば近代麻雀だがここ2、3年読んでいてもやはりスーパーズガンのような面白さを持った作品は見られない。それは片山氏の最近の作品も同じである。やはり厳しい麻雀を打ちつづけてきた生の感覚こそがこのスーパーズガンのヒットにつなっがているのだろう。ちなみにアニメ版はノータッチです。

ただ最終話で信太郎が「健太郎」になってるのはだいぶマズくないですか?(笑)

僕が持ってるのは第四版ですが誤植まだ残ってます。

でも御願いですからスーパーズガンアダルトはやめて下さい。幻滅します。

LastUpdate 000917


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