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僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。


27:VOICE OF REASON / HAREM SCAREM
WEAジャパン:WPCR1179 1995年

VOICE OF REASON / HAREM SCAREM


1:Voice of Reason
2:Blue
3:Frosen Rose
4:Let it go
5:And That's All
6:Breathing Sands
7:Candle
8:The Paint Sins
9:I'll be brief
10:Untouched
11:Necessary evil
12:Candle -acoustic version-

名盤を挙げるのであれば「mood swings」を挙げなければいけないのは判っています。しかし敢えてこの問題作「Voice of Reason」に焦点を。じっくり聞き込んだのは実は最近の話だったりしますが・・・。

「mood swings」で多彩なメロディー姓で日本でもヒットしたHAREM SCAREM。ヒット作から2年(3?)経って待望の新作が95年に発表。色々な意味でファンを裏切る内容のものが出てきた。全体的にダークな方向性へと向かい所謂叙情的なメロディは影を潜めてしまった。結果本人、マネージメント、ファンの望むモノが食い違った所謂「駄作」的な扱いをされてしまう(と聞いてるんですが)わけで、この反省も含めて次作「Believe」へと繋がっていく。

これだけ書くとなんかダメ作品みたいですが。ここで言いたいのはお前ら世間評価に騙されずにとりあえず聴いてみろと。

確かに叙情的という意味でのメロディーは前作に比較すると弱い(そもそも前作と比較すること自体が間違ってるが)。グランジ系のメロディが基調となっているがその中でもハリー・ヘスのボーカルワークとピート・レスペランスのギターワークは健在(とは言ってもフラッシー度はちょっと弱いかな)。「Breathing Sand」「Candle」に見られるような、イントロのダーク系からサビへぬけていくような感じが気持ちいい。ギター好きとしてはもうちょっとリフで頑張って欲しいところは多々ありますが・・・ギター的作品としては魅力が薄いのは否めないかな。タイトル曲かつ1曲目の「Voice of Reason」が割とギター的には前作並みかも。

ちなみに明るい曲ってのは基本的に無いです。「Necessary evil」ぐらいかな。叙情系の中に映える明るい曲、って意味では期待しちゃいけません。そう考えると聴き方を変える必要があるのかも。ジャケットから感じられるイメージでかなり問題ない曲調かな。今年の夏コミ前(2003年)に買ったんですが拙作R3extra作ってる最中も終わってからもかなりずっと聴いてました。表面だけ聴いて捨てるには勿体ないアルバム。嫌いになるのは全部消化してからでも遅くない。

過程点としてIMPERITELLIの「Grin and bear it」に似てるかもしれません。アレもIMPERITELLIの作品としてはとらえなければ別段悪い作品ではありませんので。ギター的にも十分だったし。


アルバム発表後にベースのマイク・ジオネットが脱退したらしい。まぁわからんでもないわな。

HAREM SCAREM at 「Voice of Reason」 are
Harry Hess(Vo、Key)、Pete Lesperance(Gt、Key)、Darren Smith(Dr)、Mike Gionet(Bass)


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