Fireworks
僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。


28:狂った太陽 / BUCK-TICK
VICTOR:VICL-115 1991年

狂った太陽 / BUCK-TICK



1:スピード
2:MACHINE
3:MY FUNNY VALENTINE
4:変身 -REBORN-
5:エンジェルフィッシュ
6:JUPITER
7:さくら
8:Brain,Whisper,Head,Hate is noise
9:M.A.D
10:地下室のメロディー
11:太陽ニ殺サレタ

ヴィジュアル系というジャンルは大変微妙なジャンルである。何故か。ヴィジュアルという言葉そのもので音楽性が表現できないからです。何が言いたいのか。一口にヴィジュアル系と言っても千差万別って事ですよ。自分的にヴィジュアル系と言ったらX(JAPANになってからはかなり音楽性が変わったと思ってる)、DELANGER、そしてBUCK-TICKになるわけですが(LUNASEAもギリギリって所)。

そこで今回のお題のBUCK-TICK。


初期は割とポップ路線をある程度は走っていました。ある程度です。TABOOやHYPER LOVEら辺はどうかと思います(ぉ とはいえ...IN HEAVEN...やmoon lightのような「ちと独特な世界観はあるけどある程度ポップ路線」がベースだったように思われます。が、この「狂った太陽」から一変します。デジタルサウンドの導入によりどちらかと言えばダークかつムーディな曲調が増え、よりある意味コア向けある意味神秘的な世界観がココで一段落してまとめ上げられた思います。そしてここからはなんかウリ・ロートみたいなある意味仙人的活動を歩んでいくわけですが(ぇ 最近はあんまり知りません

またBUCK-TICKのバラード、メロディー系と言えばオリエンタル系のモノがよくあげられますがそれはココでも健在。「Jupiter」「さくら」がまさにそんな感じ。「Jupiter」は星野のシングル曲なんだよね実は。XのPATA同様、意外に今井のアクが強すぎて影の薄い星野ですが、書いた曲こそ少ないものの要所要所で見事なセンスを発揮してくれます。

この「狂った太陽」の次がベストリミキシーズの「殺シノ調ベ」になる訳ですが「M.A.D」とかはもう別の曲です。HIDOIです(ぉ 「This is NOIT Great Hits」とか謳ってますが基本的にはベスト集です。ベスト曲を「狂った太陽」の手法で置き換えてみたって所でしょうか。「狂った太陽」からは「M.A.D」「スピード」「JUPITER」の3曲が入ってますが「M.A.D」はもう別物ですが他の2曲はある程度は元のバージョンと変わっていません。演奏は少しマシになってますが(ぇ


全体的に薬物によるトリップ感の様なモノを感じます。まぁその辺はある程度狙ってるのもあるんだろうし、なにより今井寿が薬物でとっ捕まってる頃ですので(ぉ 何か過小評価されるような時期ですが、ヘヴィメタルやデスメタルのような直接的な過激さではなく、この後に台頭してくるグランジロックにも通じる、空間的なヤバさを醸し出しています。「ヴィジュアル系」と言う言葉に騙されるとある意味痛い目を見ます。トリップ感覚のあるロックを楽しみたい方は是非。


ロックという言葉が似合うかどかもある意味微妙(ぉ


ちなみに僕は櫻井を日本人歌手でもトップクラスのボーカルと認識しています。上手いことは上手いんですが、それ以上に「綺麗な歌」を歌える数少ない男性ボーカリストでしょう。そういう意味でも、お前ら聴け。そー言う意味では「殺シノ調ベ」の方が良いかも。

BUCK-TICK are
櫻井敦司(Vo)、今井寿(Gt)、星野英彦(Gt)、樋口裕(Bass)、矢上トール(Dr)


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