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僕がこれまでに見聞きした作品のうち面白かったもの感動したものなどをあげていきます。
反論、意見、その他どしどしどうぞ。ほかにも「こんな作品いいよ」なんてのもあったら教えてくださいね。


4:BOSTON「BOSTON(幻想飛行)」:1976年
EPCI SONY:258P5192




 1:MORE THAN A FEELING(宇宙の彼方へ)
 2:PIECE OF MIND
 3:FOREPLAY/LONG TIME
 4:ROCK&ROLL BAND
 5:SMOKIN’
 6:HITCH A RIDE
 7:SOMTHING ABOUT YOU
 8:LET ME TAKE YOU HOME TONIGHT

ロック界もっとも寡作なバンドと言い切っても良さそうなバンド、ボストンのデビューアルバム。マサチューセッツ工科大を卒業し(レコードのクレジットにMITと書いてあるし)ポラロイド社に研究スタッフとして迎えられた、と言うミュージシャンらしからぬ経歴を持ち、エフェクタメーカー「ROCKMAN」社の創始者でもあるトム・ショルツを擁する。このデビューアルバムは無名の新人にも関わらず、全世界で1000万枚の売り上げという驚異的な数字を記録している。

ボストンの特徴的な音を一言で表すなら「重厚」。サウンドメイクの鍵を握っていたのが前述のトム・ショルツで彼のギターは殆どのパートがオーバーダビングされていたり、ギターソロの殆どもハーモニーを効かせたり、ボーカルのリードラインにもコーラスが気持ちよく絡んできたりするのだ。サウンドのみならずもちろん楽曲の方も秀作がそろっている。ボストンは「DON’T LOOK BACK」まで聞いて、最近の動向はよく知らないんだけどそれでもこのアルバムがベストだと断言できる。当時曲として有名だったのはオープニングの「宇宙の彼方へ」だったらしい。もちろんこの曲も良いけどテンポが速いわけでもないのに、サビで心地よい疾走感が感じられる2曲目「ピース・オブ・マインド」の方がお勧め。ギターソロの掛け合いからハーモニーフレーズへと展開していく部分はハイテクニックを使っているわけでもないのにゾクゾクする(この掛け合い部分を両方ともトムが弾いたのかは不明。もしかしたらもう一人のギタリスト、ヴァリー・グドローも弾いているのかも。)。全体を通して感じられる疾走感、心地よさ、ボーカルラインに感じる透明感はやはりトムのこだわりなんだと思う。この職人芸的サウンドを一度聴いてみても損はないと思う。オーソドックスなロックンロールあり、ブギーありとなかなか楽しめるアルバム。

しかし「ピース・オブ・マインド」ってとり・みき風に訳すと「もう安心」・・・。

最近のボストンはこんな感じだ。ちなみにボストンのホームページはこっち

BOSTON at 1976 are

Brad Delp(Vo)
Tom Sholtz(Gt)
Barry Goudreau(Gt)
Fran Sheehan(Bs)
Sib Hashian(Dr)

LastUpdate 980928


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